国際学会で発表するためにサンフランシスコに行きました。
僕の研究室では、自分の発表の準備をきちんとやり、他のセッションもいろいろと見て勉強することを前提に、観光もしていいことになっています。
サンフランシスコへ行く人の参考になるかもしれないので書き残しておきます。
その5日目です。
ブログ運営の都合上記事を書き直しています。
この学会は2014年の3月に開催されたものです。
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この日はついにやってきました発表日です。
3月12日
朝一番のセッションで僕は発表でした。
8時から開始です。
おそろしく早いですね。
研究者たちは早起きです。
集中力を持って発表に臨むためにも前日は早く寝たかったのです。
が、まったく寝れませんでした。
こんなことってあるんですね。
絶望的な気分でした。
2時間ぐらい気絶したように眠って終わりでした。
眠かったですが、発表前の緊張と、寝れなかったことに対する焦りでそれどころではありません。
とりあえずシャワーを浴びてスーツを着ます。
7:30ぐらいに会場に到着しました。
チェアマン(座長さん)はもう来ていました。
緊張していましたが練習は飽きるほどやったので、大丈夫だろうという自信はありました。
結局最後に頼れるものは積み重ねたものだけですね。
機材を確認します。
これが発表者の使うパソコンと、そこから見える景色です。
セッションが始まります。
時間が早かったので開始に間に合わなかった人たちが徐々に入室してきました。
しかし直後がポスターセッションの時間だったので終わりのほうも人が少なかったです。
僕は最後から二人目。
居眠りしてしまうかなとも思ったのですがまったく眠くならず。
そして順番が回ってきました。
スライドは事前に提出してあったので手ぶらで壇上へ上がります。
機器のトラブルも特にありませんでした。
プレゼンはうまくいったと思います。
幸いほとんど詰まることなく、最後まで発表できました。
時間もちょうど制限時間ぎりぎりに終わりました。
さて問題の質疑応答です。
時間は3分間。
普段英語に触れる機会のない僕らにとっては最大の難関ではないでしょうか。
質問を正確に聞き取って、相手が知りたいことに答えなければなりません。
日本語でもなかなか難しいことです。
返答はだらだら続けるよりもわかりやすいものが好ましいですね。
難しいことを簡潔に言うことは非常に難度が高いです。
質問に答えられないのは恥ずかしいことですが、だれも質問してくれないのもつらいことです。
自分の発表内容を理解してもらえなかった、もしくは理解したけど興味をひかれなかった。
そんなことの表れですからね。
このセッションで何度も質問をしていた優しそうな黒人系の人が質問をしてくれました。
しかもちゃんと僕の研究を理解してくれたらしく、本質に関わる良い質問をしてくださいました。
あとからわかったことですが、先生の知り合いの方だったようです。
1つ目の質問はなんとか聞き取れました。
相手が何を尋ねているのかを自分の言葉で確認をとってなんとか答えました。
なんとか伝わったのではないかと思います。
ただ、自分では相手の質問をカンペキに理解したはずでしたが、ちょっとだけずれたことを答えてしまっていたようです。
もう少し質問を重ねて尋ねられたのですが、ちょっと聞き取れませんでした。
質疑応答のために覚えたサバイバルフレーズを使います。
「Could you repeat your question again please?」
言い直してもらって、だいだい掴んだと思ったその矢先。
先生が共著者としてぺらぺらと答えてくださいました。
んー。
答えられた気がしましたが、あまり無様なかっこうを見せるわけにもいかなかったのでしょうか。
そのあとチェアマンも1つ質問をしてくれましたが、僕のほうではなく先生のほうを向いて質問をしていました。
なんだか悔しかったです。
もっと英語を磨こうと強く決意しました。
緊張から解き放たれました。
そのあとはポスターセッションを見に行きました。
先輩と先生がポスター発表をしてましたので。
広いスペースに50人ぐらいの発表者がいました。
その中をたくさんの人が見て回っています。
みんな熱心に議論していました。
お菓子が用意されていました。
ポスターの説明をしてもらうのに、お菓子を食べているのは変じゃないかなとも思いましたが。
大きなプリッツエルと袋のスナック菓子です。
プリッツエルはマスタードが用意されていました。
マスタードなんてつけるものなのか・・・。
しかし、プリッツエルは食べてみると味がほとんどしませんでした。
つまり、マスタードをつけるべきものでした。
山積みのお菓子の袋。
みんな自由に持っていきます。
Lay'sというポテトチップスです。
スーパーでもたくさん見かけました。
お昼はプリッツエルで済ませて、発表をいろいろ見ました。
昨日あれだけ寝れなかったのに居眠りひとつしませんでした。
なんだか体がおかしくなってしまったようでした。
発表を聞くのは非常に面白かったです。
どれも世界の最先端の研究であり、すごく貴重なお話を聞いているわけです。
英語がだんだんと聞き取れるようになってきたのもうれしかったです。
耳が英語に慣れるというのは実際に起こることなんですね。
びっくりです。
夜は再び中華を食べました。
今日のチャレンジ枠はトマト炒め麺です。
酢豚みたいな味付けでした。
でも酢豚にトマトは入っていないのになぜこんな味になるのか不思議でした。
睡眠不足というハプニングがありましたが、無事発表は終了しました。
翌日以降に発表を控えている先輩もいたのでまだサンフランシスコ滞在は続きます。