理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

【ネタバレ控えめ】インターステラーを見ました

インターステラー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/3枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

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概要

 舞台は少し未来の地球。気候が荒れ、作物が枯れてしまい、食糧問題が起きてしまっています。地球に代わる新たな住みかを探すべく、元パイロットの主人公は宇宙に旅立ちます。ネタバレは控えめにしてぼやぼやっと感想を書きますが、気になる方は戻ってください。

感想

 SFって難しいジャンルだと思います。どこまで壮大な世界観を作るか。どこまで科学的・論理的な整合性をもたせるか。前者はわくわくにつながります。後者をおろそかにすると狐につままれたかのようなもやもやを抱えることになってしまいます。

 この作品は、どちらもそこそこといった感じです。飛びぬけてすごいというわけではない。個人的にこの作品のよさはSFの要素の中にはなくて、ストーリーにあるのではないかと思います。父と娘のヒューマンドラマ。宇宙船が見知らぬ星に降りたつシーンにわくわくするのではなく、親子の絆に胸を打たれます。涙が出てきました。飛行機の中で見たのですが、3回ぐらいは泣きました。最近こういうのに弱いのです。

 宇宙探検という極限状態でいかに父を信頼できるか。いかに娘のもとに戻るか。自分が背負った、全人類の命はどうするのか。そんな葛藤と戦う父の姿は非常にかっこよかったです。

 SFものとしてこの作品に期待をかけると、ちょっと期待外れになるのかなと思いました。地球外の惑星に降り立つ場面もありますが、生物はおろか、なにもない星がけっこう出てきます。その辺はなかなか現実的で、わくわく感がありません。一方で最後のオチの部分はなかなかぶっ飛んだ理論が使われていました。よくわからない超展開でごまかされたと感じる人かもしれません。

 とにかくヒューマンドラマと思っていれば楽しめると思います。いい作品でした。