理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

就活の最期 - ひとつの理由だけで下せる理想的な決断を求めて

 どんな決断にも理由があります。その答えにたどり着くための、唯一無二の理由であるはずです。

大きな企業で安定か、小さな企業で夢を追うか

 何度か書いていますが、就活の話です。当初行きたかった大企業A社の選考を受けずして、内々定を頂いている小さな企業B社に行こうかなと思っている件です。先日、B社の人事さんと話す機会がありました。迷っているということを素直に伝えたら、人事のプロとして相談にのってくれました。

 大きい企業と小さい企業を比べても、一長一短であるとしか言えません。何もかも違うので比べること自体がナンセンスであると思います。しかし周りの人にあーだこーだ言われるので、僕は無理やり両者を比べてしまっていて、出るはずのない答えを求めて思い悩んでいます。そんな状況を人事さんにお伝えしました。

 「結局、自分が何をしたいのかじゃないの」。人事さんがくれたアドバイスはシンプルでした。シンプル過ぎて拍子抜けでした。でも、今の僕にはそれが答えられませんでした。何がしたいのかを明確に言えるようにすることが必要なのだと言われました。それはもちろん、就活の面接に合格するために作る聞こえのいいだけの回答ではなく、自分が心から納得して、熱を込めて語れるものなのでしょう。面接で僕が話した「やりたいこと」は、「自分をアピールするために自分の構成要素を組み合わせて作り上げたものだよね」と言われてしまいました。確かにそうなのです。

複合的決断と一点集中の決断

 今までの決断はどうだったんだろうと思い返してみると、こんなにはっきり理由を決めて決断した経験なんてなかった気がします。今の大学を第一志望に決めた理由は、レベル的に調度良いから、父が単身赴任しているので下宿はできなかったから、弟が国公立大に行けないかもしれないので家計を助ける意味で自分は行くべきだと思ったから、などなど。複合的なものなんですよね。一言で表すことのできるものではなかったのです。というか、人生における決断なんて、大抵が幾つかの理由にマッチした、妥協案ばかりを選んでいるような気がします。

 イメージを膨らませるために図示していみると下のようになるんじゃないでしょうか。僕が今まで下してきた決断は左です。いくつかの条件を設定して、範囲を絞っていっている。ですが、僕が現在求められているのは右です。バチッとはまるもの。一点集中。ここでしかできないこと。

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 左のタイプの決断をした場合、後悔する可能性があると思います。条件のうち、一つでも範囲を変えてみると、三角形の取りうる範囲は大きく変わることになるからです。例えば僕の場合、もうちょっとだけ難しい大学を狙ってみたらどうだったのでしょうか。それを実現するためには、家から出なければならないのでまた別の条件を動かす努力が必要になります。それは面倒だったから今の大学に落ち着いたわけですが、審議が尽くされていない感じは残りました。たまに、東大とか京大を狙っていたら今頃どうなっていたのかと考えることがありますが、納得しきれていないからでしょうか。

 条件ありきの複合的決断に対して、一点集中の決断は何事にも動じません。周りになんと言われようと、社会の状況が変わろうと、決断は揺らがないのです。現実は複雑な要因が折り重なっているもので、こんなものは机上の空論であることは重々承知なのですが、理想はこの図なのだと思います。一言で、「○○だから□□」と説明できる決断の理由を、しばらくは追い求めてみようと思います。

 

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