理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

休日も研究室に行く理系大学院生は忙しいわけではない

 明日は海の日。三連休ですね。いかがお過ごしでしょうか。僕は特別なことは何もなく、いつものように研究室に行って、いつものように研究していました。何も変わらない日常です。

 強制されているわけではないんですよね。先生はお休みでした。切羽詰まっているわけでもなく、ただただいつも通り研究をしていました。休日家にいようと思わないんですよね。やることがないわけではなくて、ゲームしたり本を読んだりしていれば時間は過ぎていくのだと思いますし、買い物に出かけるのも気分転換になると思います。でも、気づけば僕の足は大学へ向かっています。

 理系の大学院生ってこんな感じではないでしょうか。主語が大きすぎますかね。休日はエンジョイしているよって人もいるとは思いますが、多数決を採れば「休日もなんとなく研究室に行って研究している派」が勝ちそうな予感。どうですか。理系院生のみなさん。そして理系院生ではない方々はどう思いますか。

特に忙しいわけではないのだけど

 研究って連続的なものだと思っています。今日これをやったからこの研究は完全におしまい、なんていうことはめったにないと思うんです。ひとつ課題を解決しても、潰すべき問題はそこらじゅうに転がっているのが見えます。その問題を毎日ぼーっと眺めながら取り組めそうなものから順に戦っているうちに卒業が近づいてきて、自分の中でどのようにけりをつけるか、着地点を見定めていく。まだ卒業していないですが、こんなサイクルなのかなと考えています。

 二日研究から離れるとなんだか浦島太郎な気分なんです。一日研究室に行かなかっただけで、違和感を感じます。弊害があるわけではないのですが、気持ち悪いので用事がないなら研究しようという気分になります。理系院生ではない知り合いにこの感覚をなかなか分かってもらえない。大変だねって言ってもらえるのですが、特に大変なわけでもないのです。

 忙しいわけでもないけど、研究室に行こうと思う感覚。だんだんこの感覚に慣れてきていると思いますが、頭で考えるとまずいかなと思ったりもします。貴重な青春の1ページ。研究室で黙々とキーボードを打っていていいのかななんて。久しぶりに友達を飲みに誘ってみようかと思ったり、一人旅の計画を立ててみたり。結局、めんどくさくなって実行しないのですが。

 少し前の話になりますが、高野和明さんの小説「ジェノサイド」が話題になりました。本屋大賞は惜しくも2位でしたが(「船を編む」が1位でしたね)、最高にわくわくしながら読みました。あのお話のなにが好きだったかって、日本に住む理系の大学院生が主人公の一人だったことです。あんな非日常が僕にも降りかかってきて欲しいものです。ちょっとスリリングすぎますか。

 

 

 

他にも理系院生のことを書いています。

 

 

ジェノサイド 上 (角川文庫)

ジェノサイド 上 (角川文庫)