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【16卒就活】大企業の焦りを感じた8月1日、8月2日

 8月1日。2016年度の就職活動において内々定を出すことが可能になりました。就職先を迷っているということを何度か書いてきましたが、僕もとある大企業(A社とします)の面接に行ってきました。 

 

予想外の日程

 A社のエントリーシートを提出したのは4月の初旬。実に4か月弱も経ってようやく訪れた選考の場でした。今年は大企業も何かと名前を変えて早くから選考をしていますが、A社は経団連の指針をしっかりと守る企業なので面接は本当に初めてでした。

 8月1日土曜日。新幹線の自由席は混み合っていました。この土日でどこかに遊びに行くのであろう家族連れに混じって就活生がちらほら。僕の周りの大学院生はたいてい推薦を使って選考にエントリーしているので、この日に形だけの最終面接を受けてその場で内定をもらう人が多かったです。自由応募での戦いを開始した学生と、就活の終了を待ちわびた学生が新幹線に乗っていたのでしょう。心境は様々ですね。

 スケジュール変更元年の今年、8月1日は土曜日でした。人事さんたちはついていないと思ったに違いありません。A社も当然休業日でした。エントランスには鍵がかかっているようで、わざわざ警備員さんがドアを開けて学生を中に招き入れていました。待合室や面接室以外はクーラーがついておらず暑かったです。

 面接内容は予想通りでした。手ごたえも十分。驚きだったのは帰りの新幹線の中でA社から電話がかかってきたことです。出られなかったので掛け直すと合格のお知らせでした。今まで受けてきた面接の中で最速のお返事。大企業なので結果がわかるまでは相当時間がかかるのだろうなと思っていたのでびっくりです。さらに「一刻も早く次の面接がしたいから明日もきてくれ」とのことでした。わざわざ新幹線を使って往復したのに、また明日も行ったり来たりをしなければならないとは。さっさと帰って次の日に備えました。

 8月2日は日曜日です。この日も警備員さんに開けてもらって建物に入ります。受付の方は昨日と同じ人。面接官は当然変わりましたが今回もいたって普通の面接でした。そして帰りの新幹線で電話がかかってくるところも同じ。結果は合格。内々定。たった2日で入社の切符を手に入れてしまいました。

大企業の焦り?

 今年からの日程変更に焦っているのでしょうかね。日本人なら誰もが名前を知っている大企業であり、きっと例年はどっしり構えていたであろうA社。本当にきちんと僕のことを吟味したのかと不安になるぐらいのスピード決裁でした。先に内々定をもらって迷っているB社は、4回も面接があったんですよ。しかも1回の面接時間もA社の30分に対してB社は毎回1時間以上。なんだこの差は。

 僕がとやかく言える立場ではないのですがA社は大丈夫でしょうか。いったい僕の何を見て、何に可能性を感じて僕に内々定を出したのでしょうか。あんな当たり障りのない面接で何が分かったというのでしょうか。就職活動を始めた当初第一志望に据えていたA社から内々定をもらえたのに、あまりの採用プロセスの薄さにびっくりしてしまい素直に喜べませんでした。たくさん雇い入れるので一人当たりにかけるコストが低くなるのはわかります。でも不安になるぐらいあっさり内々定が出たので、せめて「君のここがよいと思った」という類のフィードバックが欲しかったです。

 さて、あとはA社かB社か決めるだけです。社会的信用、企業が持つ影響力の大きさ、将来に渡る安定性を重視するならA社。仕事が面白そうで、ガンガン出世できそうなのはB社。人生の大きな分かれ道です。どちらを選んでも10年後に後悔している気がします。A社の選考に落ちれば話は早かったのですが、神様はとことん僕に悩めと言っているようです。ここで悩んで悩んで悩みぬいて結論を出すことが、きっと今は大事なのだと思います。選択するって本当にしんどいことですね。

 A社への不信感をにじませてしまいましたが、クールビズを推奨していただいたことは本当に感謝しております。就活生は常にかっちりスーツを着なきゃいけないという風潮もありますが、ノージャケット、ノーネクタイで面接に臨んだ僕も内々定を取れました。クールビズスタイルでも暑くて融けそうでした。就活で死人を出さないためにも、8月選考開始というこのスケジュールはぜったい見直すべきです。

 

 

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