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【旅行記】国際学会@フィレンツェ5 アカデミア美術館

 9月にフィレンツェで開かれた国際学会に参加してきました。その5日目の旅行記です。

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コインランドリーで洗濯

 この日も7時半に朝ごはんを食べて準備をします。学会会場に行こうと思ったのですが、9時からのセッションは僕の研究に関係があるものが全くなかったのでパスしました。向こう1週間ほどは日本に帰れないので、ここで洗濯をしなければ服が足りませんでした。というわけで朝はコインランドリーに行きました。観光地フィレンツェにもそんな庶民的なものがあるのかって感じですが、前日に見つけたのです。割りとホテルの近くだったので助かりました。伝統的な石造りの建物に収まるコインランドリー。

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 機械の操作盤はイタリア語だけでなく英語での記載もありました。イタリア語のみだったら危なかったです。読めないですからね。それに日本にいるときはコインランドリーなんて使わないので、機械に慣れておりません。感覚的に操作できるほど習熟していないので英語があって本当によかったです。非英語圏に来ると英語がありがたく感じる出来事に遭遇しますよね。

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 洗濯は4ユーロでした。30分ぐらいで完了ということだったので待っていることにしました。フィレンツェはかなり安全な街だと感じましたが、イタリアは基本的に治安が良くないと聞いていたので用心しました。洗剤も売っています。持参していたので買わなかったですが。

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 あと、乾燥機もありました。4分で0.5ユーロ。8分で1ユーロ。Tシャツとパンツだけなら4分で乾くかなと思ったのですが、設定が悪かったのか4分では全然だめでした。追加でもう4分回して、あとはホテルで干しました。

学会&昼ごはん

 その後11時からのセッションに出席。自分の研究室の先生が発表しているのを聞きました。いつも一緒に研究しているわけですが、プレゼンテーションを聞くのは初めてだったので新鮮でした。助教の先生の発表も終わり、学会が閉幕しました。

 この日の午後はフリーです。元々はピサに行く予定で計画を立てていました。しかし先生に国鉄職員のストライキが起きているということを教えて頂きました。前々から計画されていたストライキがちょうど被ってしまった形となりました。一日でもずれてくれればよかったのに。ついていないです。完全に電車が止まっているわけではないようでしたが、危ない橋を渡るのはやめておきました。ピザから帰れなくなったら非常にめんどくさいですから。

 というわけでこの日もフィレンツェを観光することにしました。まだ行っていない観光地として、2大美術館の片割れであるアカデミア美術館がすぐに挙がりました。これでフィレンツェは大体制覇したといってもいいはずですよね。

 とりあえず腹が減ったのでお昼ご飯を探しにいきます。アカデミア美術館の方向へ歩きつつ、シニョリーア広場の近くのレストランで食べます。選んだのはやはりパスタ。今回は広めの卵麺にミートソースをかけたもの。

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 なかなかおいしかったです。フィレンツェのレストランでは、水はほとんどが有料でした。頼むとだいたいこの銘柄のお水が出てきます。

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アカデミア美術館へ

 電車のストライキを知ったのが当日だったので、アカデミア美術館へは予約無しで入場することになりました。果たしてどのぐらい待つことになるのやら。とはいってもこの時点で15時ぐらいだったので、混雑はいくぶん緩和されている様子でした。たぶん午前中の方が混んでいるのではないかなと思います。

 Not Reservedの列に並びます。小さいですが奥に見えるのがReservedの列。分かりやすいですね。

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 料金は12.5ユーロ。そしてreduced料金は6.25ユーロと表記があります。もしかして学生割引かもしれないと期待したのですが、これはユーロ圏の学生および教職員に対する割引だそうです。international studentは割引できませんとの看板がたっていました。残念。

 ウフィツィ美術館と比べると、アカデミア美術館は小規模です。そんなに気合をいれなくても回れます。というかウフィッツィ美術館が大きすぎるんじゃないかなと思います。

 アカデミア美術館は彫刻の割合が高かったです。見どころはダビデ像ミケランジェロの最高傑作と呼ばれる作品です。フィレンツェにある数多の芸術作品の中でも一二を争うほど有名なんじゃないかなと思います。もちろん僕も美術の教科書で見たことはあったのですが、いったい何がすごいのだろうと思っていました。しかし美術に造詣が深くない僕でも、ぱっと見てこれはものすごいな、と感じてしまいました。

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 単純にものすごく大きいのですね。大きさが分かるかなと思って遠くから撮ったのですが、いま見てみると全然わかんないなあ。5メートルもあります。さらに台座がけっこう高くて、僕の目線がダビデ像の足と同じぐらい。余計に迫力を感じます。

 これだけ大きいのに、人間の筋肉の形をしっかりと表現しています。その微妙な凹凸は近寄ってみないと感じられませんね。彫刻のすごさって写真じゃあわからないものなんだなあと思い知らされました。そして実物は前からだけでなく後ろからも見えるのがいいですね。逆光でイマイチですが。

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 像の周りをぐるっと回った後は、じっくり、ぽかんと見上げていました。人間の美しさや力強さの象徴とも言われる作品だそうですが、僕の目を捉えて離さない何かがありました。

 そのあと入ったのは石膏像だらけの部屋。天井近くまでずらっと石膏像が並んだこの部屋は、いくつもの顔がこっちを向いていてなかなか不気味でした。

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 きっと1つ1つが価値のある像なのだと思いますが、これだけたくさん並べられてしまうとじっくり鑑賞する気がおきませんね。別に一個一個を見せたいという気持ちはなくて、たくさんあることに意味があるのでしょうか。わかんないですね。

 彫刻だけでなく、ウフィツィ美術館と同じく磔にされたイエスの絵や受胎告知の絵も幾つかありました。トータルで1時間弱ぐらいで回り終えたと思います。ダビデ像にどれだけ時間を使うかで、見物に要する時間は大きく変わりそうですね。

ジェラート

 帰りにジェラートを買って食べました。ジェラートはイタリア発祥なのでたぶんイタリア各地で食べられるでしょう。フィレンツェは観光地なので観光客向けにたくさん出店されているのかなと思いました。そこかしこにジェラート屋さんがあります。

 宿に帰る途中のピッティ宮殿の近くにあるジェラート屋さんに入りました。ピッティ宮殿の近くなのでpittyというフレーバーがおすすめされていたのでそれを食べました。

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 味は普通のキャラメルでした。日本で食べるアイスクリームよりもふわっとしていておいしいですね。

夜ごはん

 その後夜ごはんをたべに行きました。今までは割と適当に見つけたレストランに入っていましたが、最後ということで評価の高いところに行きました。前日、予約をせずにレストランを入ろうとしたら何軒か断られてしまったので、今回はばっちり予約をしていきました。Tripadvaiserを使えたのでネットから予約ができました。素晴らしいシステムですね。海外では電話ができませんから。できたとしてもイタリア語が分からないですし。

 Pandehohioというお店です。

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 ホテルから歩ける距離にあって、なおかつ評価が高ったのでここにしました。ただ、店構えは地味でした。歩いていて見逃してしまいそうになりました。そして入り口の様子からみるにかなり狭そうなのですが、意外と奥が広くてたくさんお客さんがいました。フィレンツェのお店は見かけによりませんね。

 せっかく良いお店に来たのですが、僕はあんまり食欲がありませんでした。ジェラートも食べてしまったし。そこで軽いメニューを探しました。パスタはもう何回も食べたので、ミネストローネを頼みました。野菜不足気味だったので。

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 ミネストローネと言われると、トマト風味のものをイメージしていたのですが違いました。コンソメでした。先生に教えてもらったのですが、「ミネストローネ」はイタリア語で「スープ」という意味なのでトマトが入っていなくてもおかしいことではないみたいですね。素朴な味でおいしかったです。

 友達が頼んだステーキがめちゃくちゃおいしかったです。ローズマリーと塩で味付けがしてあるのですが、その加減が抜群でした。さすが評価が高いだけあるなぁという感じ。

 最後にデザートを食べました。3種類あったのでそれぞれ1個ずつ頼んでシェアしました。1つめのチョコムースは割としっかりとした堅さがあった。2つ目のチーズケーキはイチゴのジャムがたっぷりのっていてでおいしかったですが、やっぱりちょっと甘すぎでした。3つ目のティラミスは前日に食べたものよりもおいしかった。甘いのですが、そこまで甘すぎずというかんじだった。写真はチーズケーキ。

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 翌日は飛行機に乗って次の学会会場であるバレンシアへ向かいます。朝が早いのできちんと準備して寝ました。

 

飛行機乗り継ぎチューリッヒ観光へ

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