理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

早く東京で消耗したい

 4月が待ち遠しいです。大学院を修了し、東京で働きます。早く働きたくてたまらないのです。

オレたち若者の街

 地方在住の僕。東京を訪れた回数は50回ぐらいでしょうか。父の単身赴任先を寝床にして観光したこともあれば、たった30分の面接のために新幹線で上京したこともあります。

 東京に行くたびに、僕は東京の持つ熱気に当てられます。地元もそこそこの都市ではあるのですが、東京は桁が違います。地元で一番の繁華街を有するターミナル駅を凌ぐ街が、そこかしこに乱立しています。どこへ行っても人が多くて、特に若い人がやたらと目立ちます。

 国家機関の集積地であり、かつ、経済活動の中心地である東京には、優秀な人がたくさんいることは疑いの余地がありません。少子高齢化が叫ばれる中、東京の人口は増え続けています[1]。人口増加が際立って多いのが4月5月です。我こそはという若者が毎年群れをなして流れ込んでいることでしょう。

 お正月に祖母の家に行きました。祖母の住む街は山に囲まれた自然豊かな田舎です。若い人はみんな外へ出ていってしまうと祖母は嘆いていました。でも、東京だけは若者が集まってくる街。僕らのための街なのです。

高校に入学したてのあの頃

 東京に住んだことがないからそんな好き勝手なことが言えるのだと思うかもしれません。実際、東京へ出て行くことを報告したときに、研究室の先生に言われました。あそこは人の住むところじゃないと。身動きできないほどの満員電車に1時間以上揺られ、会社に着いた頃にはすでにクタクタ。そんな生活を本当にしたいのかと笑われました。(出社時間を工夫すればいいんじゃないかと思いましたが反論する気も失せました。)

 東京で過ごす時間が長くなるにつれ、東京が嫌になるのかもしれません。でも少なくとも今の僕は、東京に憧れています。日本で一番の奴らが集まる、日本で一番の都市。僕のように青臭い理想論を胸に抱えて上京してくる人がたくさんいるに違いないです。そんな同志たちと、出会いたい。話してみたい。

 僕の通っていた高校は、近隣の町から学生が集まってくる進学校でした。入学したてのころ、誰もが初対面で、でも友達になりたくてそわそわしているあの感じを今でも思い出します。自分と同じ匂いのするクラスメイトがたくさんいました。きっと仲良くなれるから話しかけたい。けど、向こうはそう思っていなかったらどうしよう。ドキドキ、ワクワク。地元を離れることで痛感する寂しさや辛さもあることでしょう。でも、同じ価値観を持った同年代の人間が一か所に集まってくるというのは、高校のときと同様に、きっと楽しいだろうと思えます。

 いざ働き始めたら、こんなことを考えている暇もないぐらいに、自分のことで精一杯になるのかもしれません。でも、ふっと横を向いてみると、同じ境遇で戦っている同年代がたくさんいるというのは、自分を奮い立たせてくれる気がします。本当に死にそうになったら地元に逃げ帰ります。

東京の状況はどうだい

 僕は普段、「こんなような人が読んでくれたらいいな」とターゲットを思い浮かべながらここに文章を書くことが多いです。でも、今日僕が書いているこの文章は、特に読み手を想像していません。強いて言うなら未来の自分ですかね。10年後、20年後の自分よ、東京はどうだい。

 BUMP OF CHICKENロストマンが頭に浮かびます(語感も似てますし)。

状況はどうだい 僕は僕に尋ねる

旅の始まりを 今も思い出せるかい

 あと3か月で、その旅は始まります。自分の給料だけで生きていきます。今まで身に着けてきた、あらゆるスキルを駆使して生き抜いていきます。あと3か月。できる限りの準備をしておきたいと思います。

 今日この日の決意を、忘れないようにします。今年のお正月はぐうたらしました。テレビを見ながらモンハンばかりやっていました。だらだらし続けるのは、やっぱり性に合わないなと思いました。どちらかといえば「意識高い系」の人とは友達になれないなと思っている僕ですが、意識が低いよりは高いほうが好きです。あと3ヶ月。ちょっとずつエンジンを温めていきたいです。

 2016年。今年が、始まりの年です。新年を迎えるにあたって、思うことはひとつ。早く東京で消耗したい。

 

 

参考 

[1]東京都の統計

http://www.toukei.metro.tokyo.jp/index.htm

 

 

僕が東京に出ることになった理由。

 

僕の決断が反対された話。

 

 

ロストマン/sailing day

ロストマン/sailing day