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理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

個性が希少性(確率)にのみ依存するソシャゲはつまらない

 最近、イングレスをプレイし始めました。イングレスとその他のソシャゲが大きく異なっている点は、プレイヤーの個性の作り方だと思います。

イングレスは生活圏が個性になる

 プレイヤー同士が相互干渉するソーシャルゲームにおいて、プレイヤーがどのような個性を発揮できるかというポイントは、ゲームの面白さに直結するのではないかと僕は考えています。全員同じ個性ならば他のプレイヤーと協力する意味が余りありません。対戦も盛り上がりません。個性があるから他のプレイヤーとつながる価値があるのです。

 イングレスはスマホGPS情報を用いて、リアルワールドで陣取り合戦をするゲームです。ポータルと呼ばれる拠点が設定されており、プレイヤーはポータルに近付いてそのポータルを陣取ったり、敵から奪還したりします。陣取った複数のポータルを繋ぐことでエリアを陣取ることもできます。

 しばらくイングレスをプレイしていると、他のプレイヤーがあまり手を付けないポータルが見えてきます。そのポータルを生活圏の中に収めているプレイヤーが少ないのでしょう。ゲームを始めたばかりの弱い自分でも、そのポータルは長く陣取ることができます。これはイングレスにおける僕の個性と捉えてもいいはずです。このゲームではプレイヤーの生活圏がそのまま個性になるのです。

ガチャは個性を確率に依存させる

 他のゲームではどうなっているでしょうか。たくさんソシャゲをやってきたわけではないのですが、多くのゲームが「希少性」に個性を求めていると僕は思います。個性が単に確率で決まっているのです。ガチャ制度を取り入れているゲームがわかりやすい例で、入手確率の低いアイテムがいくつかあって、どれを持っているかが個性になるというわけです。

 個性が希少性のみに依存するゲームは、端的に言って魅力がありません。ざっくり言うと問題点は以下の2つ。

 1つ目は、ゲームを続けるモチベーションが確率に支配されてしまうということです。強いアイテムを引ければ勝ち、引けなければ負けという単純な構図では、単にさいころを転がして大きい目が出たら勝ちというゲームをやっているにすぎません。正直面白くないです。

 2つ目は、リソースを持っている奴が強い、というマッチョな世界に汚染されてしまうということです。ここでいうリソースは時間とお金です。時間をかければアイテムドロップの試行回数が増えたり、ガチャを引ける回数が増えます。もっと簡単にガチャを引くには課金が一番の近道です。運営側としてはこれでいいのかもしれませんが、無課金のライトユーザを繋ぎ止められないゲームはすそ野が広がらず、ジリ貧の展開になること間違いなしです。

パーソナル情報、もしくは縛りを

 確率に依存しない個性を作る方向性の1つはイングレスを参考にすることです。従来の据え置きゲームや携帯ゲームは、個性を発揮しにくい分ゲーム性が練られていたと思います。一方で、ソシャゲは一人に一台が紐づけられた非常にパーソナルな端末(スマホタブレット)上で動きます。スマホの中には個性の元となる個人情報が山ほど蓄えられているのです。プライバシーに細心の注意を払ってその宝の山を掘り返し、面白いゲームが出てきてくれたらいいのになあと願っています。

 もうひとつの方策は、PCのオンラインゲームを参考にすることです。細分化された役割を作ったり、パラメータの振り方で緻密な調整ができたりすれば、それが個性になります。しかしこちらはライトゲーマーにはなかなか受け入れられず、また、手軽さをウリにするスマホゲームとは相性が悪いかもしれません。

 ガラケーの時代に僕がプレイしていたエルアークというゲームは、この辺を上手く解決していたゲームでした。一定時間経つとゲームが進む時間更新制度を取り入れたエルアークでは、限られた時間を有効活用するために個々のプレイヤーがお互いの個性を活かして冒険していました。一定時間更新という縛りを設けたことで、個性が発揮しやすくなっていたのでした。いろいろなことができるようになってきたソシャゲの世界ですが、逆に大幅な縛りを入れてみると、面白いシステムが出来上がる気がします。

※エルアークについてはこちらを参照
エルアークをプレイしてた人は反応してくれ、思い出とか書くから - 大学院生のネットワークなブログ

 

 

 ガチャを配備したソシャゲは、課金モデルが単純で作りやすいのだと思います。一方でイングレスやオンゲは開発に時間とお金がかかる一方で収益化しづらい。道は険しいでしょう。でも、ここ最近の停滞感をぶち壊す新しいゲームは、きっとガチャを採用しないだろうと密かに賭けております。

 

その他、ゲームについて考えたこと。

 

 

Ingress徹底攻略完全日本語ガイド

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