理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

本命企業に落ちた時「相性が悪かった」と諦めがつくのだろうか

 最近、就活に関連してOB訪問とやらがありました。働いている先輩が学生のもとへ来てくださる非公式イベントです。で、先輩がどうやって就活を進めていたのかを聞いていたのですが、よく聞くこのセリフがどうにも僕の心に引っかかってしまって困っています。

 

 たった数回の採用面接で学生のすべてを見極めるのは不可能。結局はその企業(および面接官)との相性で決まる。落ちたら、相性が悪かったってことだ。

 

 

 今はその通りだと思います。何回か会って話しただけで、他人のすべてを評価するなんて無理ですし、落ちたらもう割り切るしかないですよね。うんうん。そう思います。

 でも、じゃあ、いざ本命の企業からお祈りメールが来たとき、同じセリフが言えるかってことなんですよ。僕がいま不安に思っているのは。

 こちらにも書いたのですが、工学系の大学院生は推薦枠で内定を取りやすい人種です。



 しかし、僕は推薦を取るか迷っています。なぜなら、とある推薦枠のない企業に非常に興味を持っているからです。推薦という安泰な道を断つことになるその選択は、覚悟を必要とする選択です。精神的に苦しいことはわかっています。それを知っていてもなお、その企業に入りたい。そう思わせる、魅力があります。その企業の魅力は業界という枠で語り切れるものではなく、その企業じゃなきゃダメなんだと僕にささやきかけます。

 もし僕がその企業を受けるために推薦を蹴り、その企業の採用面接を受け、そして落ちてしまったら。「相性が悪かった」と簡単に諦められるでしょうか。気持ちを切り替えて、次の企業の面接に向かえるでしょうか。僕には自信がありません。

 初恋の相手にフラれたときのことを思い出します。フラれた当初は、あの子じゃなきゃだめなんだと思い、絶望に沈みました。そして今でも心の底の方に当時の感情がこびり付いています。

 意中の企業に落ちた後、またきっとそれと似た感情が湧きあがってくるんだろうなと思います。他にも自分を受け入れてくれる相手はいるのだろうとは思います。だけど、一度落ちてしまったら、僕はその相手と結ばれることはもうない。その悲しさを、単に相性が悪かったという言葉だけで慰め切れるのか。不安です。

 

 

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