理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

一発芸・宴会芸を探すならイロモネアを見るべき

 忘年会シーズンが近づいてきました。宴会で一発芸をやらなきゃいけないこともあるでしょう。面白い一発芸を考えるのは素人には難しい、ならばその道のプロであるお笑い芸人の一発芸を借りてみてはどうでしょうか。芸人さんが一発芸をやっている番組はたくさんあると思いますが、僕はTBS系列の「イロモネア」をおすすめします。現在は不定期で放送されているらしいのでyoutubeで過去の動画を漁ってみましょう。

 イロモネアのルールは単純、笑わせたら100万円です。観客の中からランダムに選ばれた5人を一発ギャグ・モノマネ・ショートコント・モノボケ・サイレントの各ジャンルで笑わせることができたら成功です。

おすすめする理由

1.時間が短い

 イロモネアの各ステージの挑戦時間は60秒です。長いネタは使えません。漫才は数分程度ですが、イロモネアのショートコントは長くても1分です。30秒程度のネタを2つやる芸人さんが多いです。モノマネや一発ギャグはさらに短くて、5秒程度で終わるものを連発することもあります。短時間で面白い。これはできるだけ恥をかきたくない僕らからしたら美味しいですよね。覚える量も少なくて済みます。面白ければ長くてもいいのですが、寒いギャグを長々やると見ている方もつらいです。

2.ネタがあまり知られていない

 いろんな番組で使い回される鉄板ネタは、たくさんの人が知っている可能性が高いです。知ってるネタをやるのは伝わりやすいというメリットがありますが、初めてみるネタの方が面白いと僕は思います。

 芸人さんのモノボケや一発ギャグが見れる番組なんてなかなかないですよね。漫才が主体の芸人(サンドウィッチマンとか)がショートコントをやるのも珍しい。イロモネアでしか披露していないお宝ネタがたくさんあるのだと思います。

3.いろいろな芸人が出ている

 過去何回も放送されている番組ですし、1回で複数の芸人が挑戦するので、youtubeには幅広い芸人さんの動画が上がっています。ひとりで宴会芸をやらなければならないならピン芸人劇団ひとりさんとか)を中心に見ればいいですし、3人いるならトリオ(ロバートとか)も出場しています。

 当然ですが、笑いのスタイルがみんな違います。自分に合ったものを探せば、ぴったりのものがあるかもしれません。逆にこれはまったく真似できないな、という芸人さんもいますね。バナナマンの日村さんの顔芸とか一般人には無理です。

4.審査員が素人である

 お笑い芸人が名誉をかけて笑いを競う番組は他にもあります。しかし、M1にしてもキングオブコントにしてもIPPONにしても、審査員はお笑い芸人が多いです。一方イロモネアの審査員は応募で選ばれた純粋なる素人です(サクラかもしれませんが)。僕らが宴会芸をやる環境により近いのはこっちです。挑戦者が繰り出すネタもそこまで高度なものは出しません。伝わらなかったら終わりですからね。一般人にウケるネタなのです。モノマネをやるなら、誰もが知っている人のモノマネをやらないとウケません(たまに誰それ?ってネタをやる人もいますが)。 その辺りの感覚は、さすがプロだなと思います。

5.「笑われる」のではなく「笑わせる」

 これは他の番組もそうかもしれませんが、笑いを取るために誰もが一生懸命です。どんなベテランも笑ってくれなければ一発アウトになります。お約束はありません。それが非常に美しいです。そして彼らは「笑われる」ことを嫌います。自分たちが考えたネタで「笑わせる」のです。

 たとえば下の小島よしお・狩野英孝ペアが挑戦した回のこと。下の動画の3分から3分半をみてください。うっかりネタを間違えてしまった狩野英孝さんに対して笑いが起きますが、これは明らかに「笑われる」タイプの笑いです。これをハライチの澤部さんは本気で咎めます。真剣なんだなあと思わされました。

 宴会芸は「笑われる」でも全然構わないと思いますが、「笑わせる」っていうのは気持いいだろうなと、僕もやってみたいなという気分になります。恥ずかしがっている挑戦者はいません。僕はイロモネアを見て「笑わせる」ことの難しさと奥深さを知り、恥ずかしがっている場合じゃないんだなと思うようになりました(もちろん赤の他人の前でやるのは無理ですが)。笑いをとった後の芸人さんのすがすがしい顔をみてください。これが笑いに賭けている人たちなんだなと思わされます。

僕の好きな動画

 最後に僕が気にっているものをいくつか紹介して終わります。

 まずはインパルス。素人が真似しやすそうなネタが多いです。板倉さんのセンスが光ります。ショートコントの「命を狙われている男がするだるまさんが転んだ」とかすごい好きです。だけどこういうシュールなネタは宴会には不向きかな。



 次は劇団ひとりさん。演技派なので真似するのはちょっと難しいですが、胸にグッとくる一発ギャグとか好きです。

 

 最後はピース。又吉さんの安定感がすごい。頭良いんだなあと思わされます。綾部さんのすべりっぷりもこれはこれで突き抜けててよいです。芸人さんでもこれだけ滑ることがあると思えば勇気が湧いてきます。一回見てみてください。

 

 

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