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理系院卒のネットワークなブログ

意外なところに「つながり」ってありますよね

理系大学院生が専門を捨ててベンチャー企業に入社する話

 就職先を決めました。迷っているということを何度か書いてきましたが、やっと決定しました。

 

僕の就活記

 就活を始めた当初はとある大企業(A社)に行くつもりでした。自分の専攻を活かせる職種があり、グループ会社も含めると何十万人単位の従業員数を誇ります。日本を支える大企業なので潰れることはないでしょう。そして大学および大学院で勉強したことが無駄になりません。

 本格的に就職活動を始めたのは今年の3月でした。研究ばかりしていた僕にとって就活は非常に楽しかったです。興味のある会社の選考を片っ端から受けていくつか内々定を頂いたのですが、その中の1社(B社)に強く惹かれました。それが今年の5月のことです。

 B社は小さな会社です。従業員数はたったの数百人。安定が保証された業界ではありません。技術職ではなく総合職の一人として採用されます。今まで培ってきたものと、将来に渡る安定性のどちらもを捨てる覚悟が必要でした。一方で僕はB社のファンでした。ひとりのファンとして、B社で働けることは非常に光栄なことでした。

 B社で働いてみたい。でも、怖い。5月からずっとずっと悩んできました。A社は経団連の指針をしっかりと守っているので選考は8月からスタートです。A社に落ちたらB社に即決できたのですが、先日A社からも内々定を頂きました。神様は徹底的に僕を悩ませる腹積もりのようでした。

 A社に内々定を頂いたあと、B社のお仕事に内定者として携わる機会を設けていただきました。小さい会社では割とよくある「内定者バイト」みたいな制度ですね。それを最終判断の基準にしようと決意し、つい先日まで働いていました。

 やっぱり僕はここで働きたい。最終的にB社にお世話になるという結論に達しました。

 「A社が嫌だから」という消極的な理由ではなく「どうしてもB社で働きたいんだ」と感じたのが最大の理由です。もはや、理屈では語れません。なんで?と友達にも良く聞かれるのですがなんとも答えづらい。しかしただ単に「ファンだから」という理由ではありません。それ以上の想いを自分の中に感じたのです。

「必要とされる」ということ

 振り返ってみると、自分のことをしっかり見極めようとしているB社の姿勢が伝わってきたことと、僕を採用する理由を明確に説明して頂いたことの2点が大きかったと思います。これらがなかったらいくらファンだといっても入社はしなかったでしょう。

 エントリシートには字数制限がなく、A4用紙8ページほど書きました。最も文量を書いたESです。面接は4回あり、30分程度の面接を実施する企業が多い中でB社の面接は毎回みっちり1時間強。部長や役員クラスの社員さんを前にして必死に自分が何を考えているのかを語りました。小さい会社なので最後は社長との面接もありました。内定が出た後、君のこういうところを評価し、入社してからはこういうことをやってほしいということを伝えるための面談がありました。

 自分が必要とされていると心から感じたことが決断の理由になったのだと思います。周りの大人たちがB社への就職を反対する中、父だけはB社を推してくれました。今まで父に相談事などしたことがなかったのですが、必要とされているところに行った方がよいというアドバイスで背中を押してくれました。父は何度か転職をしています。その時の経験を踏まえて言ってくれたのでしょうか。

 少なくとも、B社で窓際社員になることはないと確信しています。あんなことやこんなことをやってほしいと伝えられたからです。採用プロセスを通して社員さんたちが判断してくれたのでしょう。嬉しい限りです。それらの業務は僕にとって非常にわくわくするものでした。わくわくする仕事をやらせてもらえるというのは非常に幸せなことだと思います。今から働くのが楽しみです。

 大学院でやってきたことをすべて無駄にするような書き方をしてきましたが、1つだけ無駄にならないスキルがあります。それはプログラミングです。文系の職場なのですが、だからこそプログラムが分かる新卒を欲していたそうなのです。B社が僕に求めているものはプログラミングの知識を使うお仕事です(プログラムを書くかは分かりません)。本当に幸運でした。

大企業かベンチャー

 B社に内々定を頂いてからというもの、世の中の「大企業に入るべきかベンチャーに入るべきか」の論争が以前よりもまして気になるようになりました。いろんな人の意見を目にしました。その中で一番ビビっときたのは下のちきりんさんの文章でした。

 賛否両論あるでしょうが、僕はこの意見に感銘を受けました。就職活動において、また、共同研究をするにあたって、「大企業のお仕事」を学生の僕だって実際に見てきました。「将来価値が毀損する」とまではいかなくとも「これからの時代に合っていなさそうだな」とは感じます。

 B社で僕はITに携わります。ITは変化の激しい世界です。小さな会社でキャリアをスタートすることをマイナスに感じる必要はないのではないかと思うようになりました。自分で手を動かし、自分の作ったものが市場で評価されてなんぼの世界です。大企業では得られない経験を積めたらいいなと考えています。

大きな分かれ道

 いろいろ書いてきましたが、きっと働いているうちにA社にしておけばよかったと後悔することもあるのだと思います。企業が夢や理想だけで成り立っていないことぐらい分かっています。でも僕はこの3か月間、必死に悩んできました。自分の将来と真剣に向き合ってきました。いろんな人のいろんな意見を聞いて、右往左往しました。こんなに悩んだことはありません。高校進学、大学進学、大学院進学という節目を経験してきましたが、ここまで深く考えたことはありませんでした。悩んで悩んで悩みぬいて、自分の頭で決断を下しました。自分で決めたことに文句は言えません。あとはもう、やるしかないのだと開き直ります。

 研究室の先生には猛反対されました。親には大きな心配をかけています。でも、僕は僕の人生を歩みます。周りの人のために生きるつもりはありません。一方で僕なりに日本のため世界のために貢献できる仕事をしていきたいと思いますし、それができるポテンシャルを持った会社を選んだつもりです。どうせなら社会に大きなインパクトを与え、「あいつがあの会社を選んでよかった」と思われるような仕事をしたいと思います。小さな会社ですから若いうちから大きな仕事ができるはずです。死ぬ気でがんばります。

 就活は自分にとって非常に大きなイベントでした。これまでの人生を振り返るいい機会になりました。これで就活は完全に終わったわけですが、思いついたことはこれからも書いていこうと思います。

 

 

勤務地は東京で確定です。夢を追い求めて上京します。

つよがりはいつだって夢に続いている 

臆病になったらそこで途切れるよ

YUIさんのTOKYOが胸に染みます。怖いですが、とことん強がってやろうと思います。


Yui - Tokyo - YouTube

 

 

その他、理系院生の就活の話など。

 

 

 

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