はじめに
「あなたの風邪はどこから?」「私は○○から」「それなら△色のベンザ!」。綾瀬はるかさんは笑顔で教えてくれます。風邪は原因によって3タイプに分けられ、青、黄色、銀のベンザを使い分けるべきだと。
ではここで問題です。風邪は風邪でも、大学生がよくこじらせる風邪はなーんだ。はい。正解です。失恋ですね。
一口に失恋したと言っても、人によってその原因も症状もさまざま。それなのに、友達がフラれたら誰彼かまわず同じ対応をしていませんか。そんなの、「あなたの風邪はどこから?」「わたs」「まぁどこからでもいいよね。みんな同じだし。はい、青のベンザ。」みたいなもんですよ。ダメです。青のベンザは「私は熱から」の人のために作られているんです。
言葉を少し変えると「失恋の症状にはタイプがある」ということになります。失恋のタイプって考えたことあります?僕は今はじめて考えてみました。みなさんも一緒になってお考えください。
1.恋愛の初期段階
「あなたの失恋はどこから?」
「私は『就活セミナーで一緒のグループになった子と意気投合。その後行った居酒屋でもいい雰囲気。これはいけると思ったら、彼女がおもむろにスマホを取り出し、彼氏に連絡を取り始めたこと』から・・・」
「それなら、グレーのベンザ!」
発症原因
・気になっていた相手の気持ちを確認せずに告白してフラれる
・気になっていた相手に恋人がいることを、チラっと見えたスマホのやり取りで知ってしまう
・思わせぶりなツイートで相手に「好きな人」がいることが判明したが、その内容から考えるとその「好きな人」は自分ではなかった
・最近連絡を取り合うことが多いなぁと期待していたら、ただの恋の相談役にされていただけだった
・ある共通の友達の話題で会話することが増え、自分と距離を縮めたがっているのかと期待していたら、その友達を狙っていただけだった
症状
・しばらくは凹む
・しかし重大な後遺症が残るほどではない
・気になっていた相手との関係が大きく崩れることも少ない
・高揚感をもう一度味わいたいと思い、次の相手をすぐに求める場合もある
グレーのベンザ
・グレーゾーンの恋に効きます
・へこみ方が小さかったらこのケースかな
・「ダメでもともとであるというスタンス」で接しましょう
・明るく元気づけてもいいと思います
・少し経てば冗談を言っても許されそうですね
・タイミングが悪かっただけと慰めましょう
・場合によっては次の相手を紹介してあげるとすぐに良くなることもあります
2.恋愛の順調期
「あなたの失恋はどこから?」
「私は『バイトとテスト勉強でしばらく彼女に構ってあげられなかった。でも、オレは彼女のことが好きだし、彼女もオレのことが大好きなんだと思ってた。ある日突然、もうあなたのこと彼氏として見れない、と言われてフラれた』ことから・・・」
「それなら、ピンクのベンザ!」
発症原因
・自分は順調に交際が続いていると思っていたのに相手は冷めていたようで、(自分にとっては)唐突にフラれる
・何度も二人で遊びにいったりして、絶対にOKしてくれると確信して告白したのにフラれる
・恋人とのちょっとしたケンカが燃え広がり、収拾がつかなくなってフラれる
症状
・ショックが非常に大きい
・長い間引きずって次の恋に進めなかったり、その相手に執着してしまうなど重大な後遺症が残る可能性がある
・勉強や仕事に身が入らなくなったりする
ピンクのベンザ
・お花畑の状態から一気に地獄に突き落とされたときに効きます
・一番の有効成分は時間です
・むしろ時間しか効かないですよね
・度を越さない程度に気を使ってあげると喜ばれると思います
・立ち直るまで相手の名前は会話に出さない
・恋愛の話題にも触れない
・まずは気分転換に誘うのがいいのではないでしょうか
3.恋愛の終わり
「あなたの失恋はどこから?」
「私は『一度大ゲンカしてから、彼女との関係がずっとぎくしゃくしていた。もとに戻りたいという気持ちもあったけど、一度こじれた関係はなかなか修復されず、ついに別れを切り出されて、こちらも納得して別れたこと』から・・・」
「それなら黒のベンザ!」
発症原因
・距離を置きたい、と言われてもう終わりを覚悟した状態で、ついにフラれた
・ケンカや遠距離恋愛で交際が破綻寸前になり、どうにもならなくなって別れた
・何回も交際を申し込んだが断られ続け、もう関わらないでほしいと言われた
症状
・ある程度予測できる
・しかし周りが思っているよりもショックは大きい
・ショックの大きさに自分でも驚いていることもありそう
・別れてからしばらく経ってつらくなってくることもある
・「自分が嫌い、異性が信じられない、恋愛なんて無意味だ」といった気分に支配されることがある
・交友関係にいろいろと影響がでることもある
黒のベンザ
・とことん落ちてもいいんじゃない?
・恋愛をいったんお休みすることも大事だというスタンスで接する
・自分と向き合ってみたらどう?
・他に熱中できるものに付き合ってあげるとか、一緒に探してあげるとか
終わりに
ネタと言われればネタなのですが、失恋にもいろいろあるのだということを頭の片隅に置いて暮らしたいなと思います。友達の失恋も、自分の失恋でさえも、ひとくくりにして扱えるものではないと思うのです。それだけです。
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