発売からだいぶ経ってしまって、続編(マイナーチェンジ版?)の発売が目前に迫ってきている中、今更ながらペルソナ5をプレイしていました。このシリーズは初めて触ったのですが、ゲームのあらゆる部分が最高で、寝食を忘れてどっぷりハマってしまいました。最近はスマホのゲームをやることが多かったので、こんなに貪るように1本のゲームをプレイしたのは久々でした。
良いと思ったものは思い切り「良かった!」と書いておきたい主義なので、タイミングとか気にせず書きます。
ストーリーとメッセージ
ストーリーが素晴らしいと思いました。伝えたいメッセージがしっかりと設定されていて、それを伝えるためのストーリーがゲームの核になり、あらゆる要素を貫く1本の柱になっています。このストーリーがあるから、こういう登場人物がいて、彼らがこういう動きをしていく、という風に。そして彼らには信念があるから、語る言葉に心が宿ります。
最後のパレスを攻略して幕引きにすることもできたと思います。腐った大人を打倒する物語として。ただ、ペルソナ5はそこにとどまりませんでした。いや、初めからそこをゴールにするつもりはなかったのかもしれません。
なぜ、腐った大人が蔓延ってしまったのかという理由まで突き詰めて、真の敵をプレイヤーの前に示します。怪盗団は最初から最後まで、実はその敵と戦っていたのかもしれない、と途中で誰かが言っていましたが、まさにその通りだなあと感心してしまいました。
あの瞬間、誰もが他人事ではなくなるんですよね。プレイヤーは怪盗団の一員であると同時に、怪盗団を見ている側にいる自分をも自覚することなります。大人だろうと子供だろうと関係なく。
自分は普段、あっさりとしたストーリーのゲームをすることが多かったんだなということに気づきました。特に任天堂のゲームは意識的にあっさりと作っていますよね、マリオやゼルダやポケモンも。世界中の人に同じゲームをプレイしてもらうことを考えると、どうしてもそういう方針にならざるを得ないと思います。だから、こんなにペルソナ5に感動しているのかもしれません。
このゲームはプレイヤーが選択に迫られる場面がたくさんあります。それも相まって、あの世界に、あのストーリーに心が動かされたのかなと自分で分析しています。終盤思わず泣いてしまった場面がいくつかありましたが、自分が辿ってきた道のりが、いまここに収束しているんだなという想いが極まったからでした。単にストーリーが感動的だから泣いているわけではなかったはずです。それは、映画ではできないこと。ゲームだからこそ作れたこの感動を、思う存分味わえて幸せだなと思いました。
気持ちの良いゲームプレイ
ユーザが望んだ通りのことが実現し、見た目も操作感も最高のゲームだと思いました。
コマンドバトルやアクションシーンでの爽快感。ゲームを長くプレイすることも苦痛ではなかったですし、逆にダンジョンに居座りたくなってしまうほどでした。ユーザを助けるサポート機能も痒い所に手が届く仕様で、指示もわかりやすかったです。この日までは自由に行動できる、というルール設定も明確でした。
最初はやれなかったことが徐々にやれるようになっていって、世界が広がっていくワクワク感も良かった。高校生活へのノスタルジーもあったのでしょうが、あのころを思い出させるゲーム体験でした。
独特ながらも癖になるUIも素敵だなと思いました。はじめは「なんかもっさりしている?」と思ったりもしたのですが、いまとなってはこんなに気持ちの良いUIはないなと思うほどです。
そして素敵なアートワークの数々。キャラクターデザインは、衣装も含めて徹底的にこだわっていて素晴らしかったです。テーマカラーの赤が随所に映えていました。ペルソナもそれぞれ個性的で飽きなかったですね。各ダンジョンの作り込みも見事でした。それぞれにテーマを設けてガラッと見た目を変えてきてくれたので、毎回どんなダンジョンなのか楽しみでした。
BGMも最高でした。普通に歌詞が入った楽曲がバトルBGMなんて珍しいなと最初は驚いたのですが、ゲームの雰囲気に合っていてカッコよかったです。渋谷の街のBGMからラスボスのBGMまで、一切手を抜かず作り込んであるなあと感動しました。
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次回作もとっても楽しみです。